乱視の種類(1)
乱視の原因として、水晶体が原因になった場合もあるのですが、ほとんどの場合、角膜が原因となっているのです。
正常な人は、角膜は縦方向も横方向もだいたい同じ様にカーブしていますが、乱視の人はカーブしている度合いが、縦方向と横方向で異なっています。
その為、縦方向と横方向で屈折力に差が生まれ、眼底にきちんとした像を結ぶことが出来ないのです。
一般的に、乱視はあまり変化をすることは無く、軽い場合は近視と同じ様に眼鏡で矯正出来ますので、とくに心配する必要はありません。
しかし、乱視が強い場合は眼鏡では物がゆがんで見えてしまう為、ハードコンタクトレンズを装着します。
現在、乱視に対応したソフトコンタクトレンズも売られているので、ハードレンズが苦手な方でも、無理なく矯正をする事ができます。
乱視の種類
●不正乱視
角膜表面が凸凹な状態のものを言います。
角膜の疾患が原因で、後天的に不正乱視になってしまう場合もあります。
不正乱視の場合、乱視の矯正において使用される円柱レンズでは矯正する事が出来ないので、コンタクトにより矯正しますが、完全には矯正できない場合もあります。
●正乱視
角膜の曲がり方が、一つの方向で最も強く、これに直行する方向が一番弱い、両線の間がなだらかに変化する物を、「正乱視」と言います。
●直乱視
正乱視の強く主な径線が垂直な方向の物を「直乱視」と言います。
正乱視の90%程度をこの、直乱視が占めています。
●倒乱視・
正乱視の強く主な径線が水平方向のものを「倒乱視」と言います。
●斜乱視
まれに強く主な径線が斜めの方向の場合がありますが、これを「斜乱視」と言います。
日本人は近視の眼の人がとても多いので、レーシックも近視の矯正手術として取り扱われることが非常に多いのですが、乱視や遠視を矯正することも可能です。
近視矯正をする場合、角膜の屈折をやわらげるように、盛り上がっている中央部を平らにする削り方により角膜を削りますが、遠視治療の場合ではこの逆です。
角膜の屈折を強くする為に、周辺部を削り屈折度を高めます。
ただし、乱視の場合その乱視がどんな種類の乱視かにより、削り方が変わってきます。
乱視は、不正乱視と正乱視の二つに分かれ、正乱視はさらに直乱視、倒乱視、斜乱視の3つに分類する事ができます。
まず、正乱視とは、レンズの球面がいずれかの方向に長くなっていて、ラグビーボールの様な楕円形になっている為に起こる屈折異常です。
この時、横に長い角膜は倒乱視、縦に長い角膜は直乱視、斜め方向に長い角膜は斜乱視と、分類する屈折異常が起こるのです。
乱視の眼は、軸が長い方の屈折がゆるやかで、軸が短い方の屈折は強くなっているので、一つの視界に、違った屈折の強さの光が混在しています。
そのため、目に映っている像がダブって見えたり、ぼんやりして見えたり、ハッキリとした映像を見ることが出来ません。
そして、物を普通に見ているだけなのに疲れ目になったり、頭痛がしたり、集中力が続かないなど、普段の生活において影響が現れます。
このような、どちらかの方向に角膜が長くなっている正乱視の場合、レーザーによって削る面に正常な球面を作る様に削ることで、矯正する事ができます。
つまり、いずれかの方向に対しより多く削るなどの方法により、各方向の屈折を均一にするのです。