乱視とは(2)
●原因
水晶体と角膜はレンズの役割を果たしていて、正常な場合は、屈折した光は眼球後ろの網膜上のある一転に焦点が合い像を結んで、物が見えるのです。
遠視や近視の場合、位置はずれているものの、必ずどこかに焦点があります。
しかし、乱視の場合は焦点が何処にもあっていません。
眼のレンズは虫メガネなどの様にレンズはなめらかで均一なカーブを描いていますが、乱視の場合ではこれが滑らかでなく、歪んでいたり凸凹があったりします。
この異常はほとんどが角膜に生じるのですが、稀に角膜に生じる事もあります。
●症状
焦点が無いので、遠くも近くもハッキリ見えません
特徴的なのは物が二重に見えるという事です。
また、物の一部が霞んだり歪んだりする事もあります。
軽度の乱視であれば症状があまり出ない事もありますが、内側では常に余計な負担をかけているので、疲労として現れます。
例えば、目の疲れや頭痛などの眼精疲労が生じます。
●診断・治療
軽度の乱視の場合はそのままにしていても良いのですが、見え方に支障がなくても目の疲れや頭痛があり、それが乱視によるものである場合は対応を図るべきでしょう。
ハードコンタクトや眼鏡を用いるのが効果的です。
●予防
先天的な場合は別として、外傷などが原因の後天的なものは入念に検査してもらいましょう。
また、遠視や近視の人は必ず定期的な検査を受けて、乱視が混ざっていないかを確認しましょう。
●乱視に対するコンタクトによる矯正
~軽度乱視のコンタクトレンズの選択~
軽度乱視に対する第一の選択はガス透過性のハードコンタクトあるいは球面タイプの一日使い捨てのソフトコンタクトです。
どちらが良いかを一律に述べることは出来ません。
乱視用ソフトコンタクトが必要となる事は、ほとんどないでしょう。
ソフトコンタクトとハードコンタクトレンズでは酸素の供給メカニズムが異なります。
ハードコンタクト着用下の酸素供給は主にまばたきによるレンズの動きにともなう涙液交換により行われ、ソフトコンタクト着用下の酸素の供給は主に素材を通過する酸素にもよります。
レンズのフィッティングが良ければ、目への酸素の供給はソフトコンタクよりもガス透過性のハードコンタクトの方が勝っています。
治療は必ず専門医師の指導のもと、行ってください。
●何が乱れているのが乱視なのでしょうか?
乱視は主に角膜の歪みにより生じます。
本来丸いはずの角膜ですが、乱視の場合は上下左右の比率が変わってしまうので、横方向と縦方向で焦点のあう場所が違っています。
正常な眼の場合でも通常、上下から圧力がくわわっていますので、屈折力が縦方向では強く、手前で焦点が結ばれる近視ぎみになり、カーブが縦方向では弱く奥で焦点が結ばれてしまう遠視ぎみになりがちです。
つまり人は誰でも乱視になるうる要素を持っているのです。
それを予知していたのか、屈折力が縦方向に強く出る場合、人の脳内には、それを修正する為のプログラムが備わっています。
しかし極度に酷くなってしまった場合や、屈折力が横方向に強く出る場合には、メガネで矯正します。
横・縦のメガネレンズの厚みを変えて、歪みに合った修正をします。
また、角膜ではなく、水晶体の歪みや、目の表面に凸凹がある為の乱視もありますが、これらは非常に珍しいタイプです。
●近視の人は老眼になりにくいのでしょうか?
よく、近視の人は老眼にはならないけど、遠視の人はなりやすい、と言いますが、それは本当でしょうか。
老眼とは、レンズの役目をしている水晶体をスムーズに厚く調節する事が難しくなってしまう症状の事です。
屈折性の近視の場合、水晶体がいつも厚くなっている事が多いので、近くを見るのは得意な目です。
したがって、近視の人が老眼になっても、近距離であればメガネをかけなくても見る事が出来ます。